あなたは今いろいろな支払いを背負っています。
会社を経営していれば、本当にこれでもかと言うぐらい支払があります。
まして今、債務で問題を抱え、借金の返済が出来なくなっているということは、売り上げに対し、支出の方がそれを上回ってしまい、当然支払が出来なくなっているわけです。
そんな時あたなは何を考えますか。
ほとんどの方は、またどこからか借金をしてそれを返そうと思います。
ただそれがもう厳しいと、なった時、もうお手上げですか。
ここでまず、あなたがやらなくてはいけない事は、「あなたから出て行くお金」と言うものを、もう一度向き合って見ることです。
その1では、「現状をもう一度把握する」、ということで今出て行っているお金がどうなのかということが明確になりました。
次の段階としては、出て行くお金を全部払えないわけですから、その場合どうするかと言うと、「優先順位を決める事」になります。
全部払うなんて言うことはできません。それをしようと思うから大変なのです。
ある程度割り切ってしまって、払う順番を決める、つまり債権者のランク付けをするのです。
これをやってほしいのです。これは私があなたから話を聞けば、大体優先順位は確定できます。
普通の人間であれば、自分がどうしたいか、困らないようにするためにはどうするか、これを考えれば決める事が出来るのです。
例えばあなたに債権者が10社あったとしたらどうでしょう。
あなたはその順番など考える事もなく、返せ返せとうるさく言ってくる所から返してしまうのではないでしょうか。
人間である以上それはしょうがないと思います。でもちょっと待ってください。
そのうるさく言ってくるところが、本来あなたが返さなくてはいけない一番手とは、限らないのです。
問題はうるさく言ってくるかではなくて、あなたにとって、その借金を返す返さないということで、困らないかということが焦点になるのです。
その借金を返さなくても、あなたが困らなければそれでいいのです。
困るのであれば返す。優先順位は上の方になるのです。これが根本的な考え方です。
例えば銀行から借金している場合、それが何行かあった場合に、当然あなたの自宅を担保に入れているケースがありますよね。そういった時に第一抵当の銀行、第2抵当になっている銀行、第3抵当になっている銀行が存在します。
このような場合には、私だったら第一抵当の銀行の借金を優先します。
もしこの銀行への返済が滞ったら、第一抵当ですから、当然自宅の競売だとか、あなたにとって困る事をされてしまいます。
しかし第一抵当の銀行にはちゃんと払っておけば、後の銀行はなかなか手が出ません。
競売をするにしても、第一抵当がOKしなければ、成立しません。
簡単に言うとこういうことです。
ですから、もし銀行が複数あった場合、あなたの自宅の抵当権の1番目の所を優先してもらいたいのです。そことは仲良くしておいてもらいたいのです。
私もそのようにして守ってきました。
そうやって返す返さないの順番が決まるのですよ。
後はリース物件。機械などをリース会社と契約して返済していると思います。
あなたにとって、その物件が無いと困るのであれば、払わないといけません。
ただ売り上げも下がったし、機械も古いので、あるいはこの機械の活用方法がないので、持って行かれてもしょうがないなと思うのであれば、その返済は一番後になりますようね。
こうして、一つ一つの借金を見て行くと、数字で書いてあるものですが、その数字の奥が見えてきて、その数字が何かを発しているのがわかります。
この債務の本質、それがあたなにとって必要なものなのか、それがわかってきます。
そうやって行くと必ず順番は付きます。
借金についてはそういう順番ですけど、ここで一つ覚えておいてもらいたいのは、その借金の返済だけに目を向けて行くと、もっと大事なことを忘れてしまうということです。
それは、本来払わないといけない、買掛金や、人件費、家賃、叉は保険料、税金、営業費、会社をやっていく上での運営費、など、こういった本来優先すべき大事な支出がおろそかになってしまうのですよね。
何を隠そう、この私がそうでしたから。銀行から言われるがままに、返済をして言ったら、当然お金は足りません。
そうすると当然、買掛金の方まで払えなくなってくる。
そうするとどうですか、相手は銀行のような債権の回収にはすぐには来ません。
納入をストップします。それが一番堪えるからですよ。
納入をストップされたら仕事は回らないじゃないですか。
ですから一番大事なものと言うのは、こっちなんですよね。
条件変更などは、この後やることになります。
このように借金の返済、そしてこれまでの通常の支払。
この2つをしっかり見据えて下さい。
それを無くした場合、あなたの中で、優先順位を決めておくと、これから再生する上での青写真や債権者との交渉の中で、これが響いてきます。
これをまず、ちゃんと決めた上で、次に進んでもらいたいと、思います。
最後に大事なことを忘れていました。税金です。
税金と言うものは、債務ではありません、これは義務です。
ただ本楽払うべき税金が払えなくなってしまった場合、これは債務と考えて良いと思います。あなたから出て行くお金の一つには変わりはありません。
この税金と言うのは、特に注意しないと、一発で終わります。
裁判をしなくても、全て差押されます。
売掛金や銀行口座など、あなたの会社の財産、一瞬です。
あたなの取引先の会社にも通知が行ったら、あなたは信用は無くなるじゃないですか。
そこで終わってしまいます。
ですから税金と言うものは、優先順位の一番と考えて下さい。
今の段階では、です。これが後になってあなたがいろいろと準備することで、もっと下の方になります。
そうしたら全部じゃないか、全部が一番じゃないかと、言われるかもしれないけど。
あくまでも、優先順位、それは自分が困らないかどうか、税金を払わなければ結局は自分が困る。
銀行の返済でも、自分の自宅の抵当権が上位の方だったら、自宅を持って行かれたら困りますよね。
このように自分が困るか困らないかと起点に考えて、支払の優先順位と言うのを決めてもらいたいと思います。
それからですよ、債権者との交渉は。。。
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