今あなたは債務返済が滞り、なんらかの不安を持っていると思いますが、その不安がどこからくるものなのか、その正体を話してきました。
そんな状態でも、もし相手があなたに対して何もしてこなかったらどうでしょうか。
それであれば、特に困ることもないわけですから、大丈夫なわけですよね。
でもそんな都合のいい話はありません。
利息どころか元金も帰ってこないわけですから、そりゃ相手だって黙っていませんよ。
色々なことをしてきます。
あなたが絶対返したくなるような、いろいろな手段を講じてやってきます。
(これを私は、相手が攻めてくるという言い方をしています。)
相手が自分自身にどんなことをしてくるのか。
このすべてをあなたが知っているわけではないと思います。
現に、はがきや封書が来たり、電話をかけてきたり、あなたの所に訪問して来たり、返してください、返してくださいと言ってくるでしょう。
優しく言うわけではありません。あなたが困るようなことを言ってきます。
そうしないとあなたが返そうとしないからですよ。
おとなしく、優しく、返してくださいよ、と言われたらどうですか。
あまり堪えないでしょ。いや、無いものはないのだから返せませんと開き直られて、終わりでしょ。
だから相手も、それなりに考えて、あなたを追い込んでくるのです。
それがどんな事なのか、わかるだけで違いますよね。
それをちょっと具体的に話したいと思います。
相手が最初にやってくるのは、返済の催促です。
最初はその旨を伝える程度です。電話をかけてきたり、はがきが来たり、訪問されることもあるでしょう。
電話であれば、いつ払ってくれるのか、しつこく聞かれることもあるでしょう。
今このHPを見ているあなたは、すでに経験済みかもしれません。
これはどの債権者であっても必ずしてきます。
返済が滞っていて、そのままほっぽって置くことはまずありません。
必ずやってきます。
問題はその後です。
このように言ってきたからと言って、あなたが返せれば問題無いですが、難しいでしょ。
ここであなたがどうするか、それによって、相手の出方も違ってきます。
そこであなたが、今のままでは払えないので、返済額を減額してもらう、と言う交渉をしたり、条件を変更した額麺で、少しずつでも返済しているうちは、大丈夫です。
このように、あなたが前向きに、行動出ているというのは、厳しいながらも誠意が感じられ あまり強引なことはしてきません。
問題はここからです。
1円も払わないでいる。連絡しても無視している。或いは、返済の条件変更のお願いもしない。叉は条件変更に応じてもらえなかった場合です。
その場合相手は、かなり強烈な、手荒なことをしてきます。
次の3つの事が考えられます。
・一つ目は、自宅に抵当権が付いている場合、競売をしてきます。
・二つ目は、裁判をしてきます。そして強制執行をして来ます。
・三つ目は、債権そのものを、第3者の会社に売ってしまいます。
●一つ目の競売ですが、良く聞く言葉だと思います。お金を借りる時に自宅に抵当権を付けるケースが多いです。
このような場合、裁判所に申し立てて、自宅をオークションのように、入札して、一番高い額を付けた方に売ってしまうと言うものです。
これは裁判をしなくてもできる物なので、用心しなければなりません。
●二つ目は裁判です。このようにこじれてしまった場合、裁判をしてきます。
裁判は債権者が原告、債務者であるあなたが被告です。通常の裁判のように、法廷で白黒はっきりさせます。
裁判所から訴状と言うものが郵送で送られてきて、債務者がそれに返答します。
(答弁書を書いて裁判所に送ります)
そして指定された期日に裁判所に出廷して、法廷でやり取りをします。
そして判決が出ることになります。
これがあなたにとって一番困る事ではないでしょうか。
でも、なんでこんな面倒そうな裁判をやってくるのか、この裁判は2つの意図があります。
最初の意図は、裁判をちらつかせ、あなたに動揺を与え、他から借りさせて、返済させようとするため。
もうひとつの意図は、裁判をすれば、100%債権者が勝訴します。
そこで「債務名義」と言うのを取得し、強制執行 等をする為です。
よく聞く差押等は、勝手にできるわけではありません。
この裁判を通して、「債務名義」と言うものを取得しないとそれが出来ないのです。
強制執行をする為の国が認めた許可証みたいなものです。
そして、強制執行をしてきます。
銀行口座の差押。自宅の家財の差押、給与の差押等です。
●三つ目は、債権そのものを他の会社に売ってしまうということです。
債権回収会社、サービサー と言われる、買い取りの専門会社です。
ここに売られてしまうと、1から交渉することになります。
債権を買い取りましたと言う通知が来て、電話がかかってきます。
最初は元気ですから、かなりうるさく言ってきます。
そこから後は、返済額の交渉をしたり、何もしていないと裁判をして来たりといった具合です。
やってくる内容については、おおよそこんな感じです。
それほどおおくはないということがわかって頂けたと思います。
あなたを電話で脅すような、脅迫まがいの事は、街金や闇金以外ではしません。
しませんと言うか、出来ないのです。
あなたの奥さんや娘さんを吉原に売り飛ばされるなんてことも、今の世の中ではないのですよ。
ですから、あなたが勝手に、相手がしてくることを想像しておびえているというのが、正直な所であって、相手は法律で認められている事しかできないのですよ。
ただ買掛金や仕入れ等、そういったものに関しては、そういうことはせずに、納入をストップしてきます。
お金を払わないのですから、物を入れてくれませんよね。当然のことです、仕入れが出来ないと困るので、何とか支払いをさせようとしてくるのです。
つまり相手がやってくることは何かと言うと、あなたに支払いを促すようなことをしてくるのです。
お金はないのはわかっていても、それを何とか払わせるような、精神的に追い詰め、それを法律で固めて行く。
法律をちらつかせて、あなたを精神的にまいらせて、とりあえず自分の所だけ返してくれれば良いと言う、そういう魂胆でやってくるのです。
せめてこの部分だけ、覚えておいて下さい。
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