2.お金の出を止める

 お金を借りることができたら、次は出を止めることです。これにより、手持ちの資金の減るのが遅くなり、少しでも長く会社を回していけるのです。ほとんどの方が、お金ができると安心して、出を抑える努力をしません。この時期、1000万円など、あっという間になくなります。ここからが、経営者の腕の見せ所です。徹底的に、蛇口を閉めてください。

2-① 借入金(現金)の返済を凍結する

 コロナの発生以前から、金融機関より融資を受けている会社はかなりあると思います。予定を立てて、毎月少しずつ返していたものが、売り上げの急減により、その計画が崩れたわけです。この返済はかなり重荷になり、財務を著しく圧迫します。これをなんとかします。

具体的には、借りている金融機関に対して、返済の大幅な減額をお願いしてください。(返済の条件変更、或いはリスケジュールと言います。) 毎月30万円返済しているのであれば、利息だけの返済まで落とし下さい。これをもちかけても、この時期ですから断られることはないと思います。それでも厳しいようであれば、せめて半年間は、1円も返済しない方向で話し合いに臨んで下さい。
新規や追加でお金の融資は断られた場合でも、こちらならできます。
国が、金融機関に対して返済の猶予を指示を出すのは時間の問題だと思いますので、その追い風に乗っかって、すぐに金融機関に駆け込んでください。
ただし、何回も言いますが、他で融資の申し込みをして、めどがついてからにしてください。
それは、このように条件変更などは事故として扱われ、そのあと、新規の融資はまず受けてくれませんので、そのことだけは頭の隅に入れておいてください。

先のことを考えたらきりがありません。まずは今を生き抜くために、会社のキャッシュフローをできるだけ蓄えておく為に、借金の返済であっても出ていくお金は、できるだけストップして下さい。

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2017年9月5日
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